砂糖を使い切ったので、スーパーに。
砂糖を購入する時は、毎回迷います。
サトウキビがいいのか、テンサイがいいのか…。
これまではその時の気分で決めていましたが、今回はどちらがよりダイエットに向いているのかをサラリと検索してから。
その結果、両者にある特徴で使い分けるのがいいことがわかりました。
その特徴とは…
沖縄などの暖かい地方で採れるサトウキビは、体を冷やす働き。
北海道などの寒い地方で採れるテンサイは、体を温める働きがある。
…という事は、これから寒くなる秋や冬には、テンサイの方がいいという事かな。
てんさい糖とは?
砂糖大根(シュガービート)とも呼ばれる甜菜は、ヒユ科アカザ亜科の二年草。
名前の通り見た目が大根そっくりな姿。
でも、太った根が似ているだけで全く別の植物であり、生で食べられることはほとんどありません。
そもそも、甜菜はドイツ生まれの作物。
産地はヨーロッパが中心なことからも、 フランスやドイツなどではてんさい糖はポピュラーなお砂糖になっています。
日本国内では北海道だけで生産。
そんなてんさい糖は、腸の働きを活発にする天然のオリゴ糖がたっぷり含まれているという、おなかにやさしい働きを持つ砂糖。
寒冷地でとれる事からも体を温める作用があり、消化もゆっくりなので血糖値の上昇をゆるやかにする…という特徴もあります。
てんさい糖は茶色をしていますが、最初は薄い色をしています。
煮つめていくと茶色に変わっていくのですが、これは製造過程で出る「あく」によるもの。
てんさいから糖分を抽出しろ過して煮詰めたあと、結晶と糖蜜に分けます。
それぞれを乾燥させると、結晶は上白糖・グラニュ糖に、糖蜜はてんさい糖に。
茶色い色は、蜜を含んだまま高温で乾燥させた天然の色でもあるのです。
てんさい糖は冷え性の味方!
寒冷地で採れる甜菜からできるてんさい糖には、体を温める働きがあります。
なので、寒い季節の料理や、でぶりんのように一年中冷え性で悩まされている人向け。
逆に、上白糖や三温糖、グラニュー糖などは体を冷やす働きがあるので、冷え性の方にはあまりお勧めできません。
熱帯の植物であるさとうきびもそうですね。
他にも、以下の嬉しい働きがあります。
・便秘解消
やさしい甘さでコクのあるてんさい糖には、「ラフィノース」「ケストース」というオリゴ糖がたっぷり。
どちらもビフィズス菌など、腸内の有用細菌の栄養源になる成分です。
ラフィノースは、特に善玉菌であるビフィズス菌の栄養源となってその数を増やし、大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌の増殖を抑制。
ビフィズス菌優勢の腸内バランスにして、お腹の調子を整えていくと言われています。
しかも、食物繊維も含まれており、便秘解消に働きかけます。
便秘解消は新陳代謝も向上させますので、お肌がきれいになったり、口臭や腰痛の改善につながったりすることもあるといい事ずくめなのです。
・肌荒れ予防
白砂糖のように精製されていないので、ビタミンやミネラルなどの栄養素がたっぷり。
肌荒れを改善していく働きが期待できます。
・血糖値の上昇が緩やか
てんさい糖は、砂糖の中ではGI値が低いことからも、血糖値の上がり方が緩やかであると言われています。
脂肪を蓄積させる働きがあるインスリンの分泌量も少ないので、ダイエット中にも安心して使えますね(もちろん、使い過ぎはNG)。
ただし!
あくまでもてんさい糖は砂糖ですから、糖尿病の方は医師のアドバイスを聞いた上での摂取が安心です。
これダメ!てんさい糖
なんでもそうですが、大量摂取は体調不良の元となります。
てんさい糖の過剰摂取はカロリーオーバーはもちろん、不調を招くことにもなりかねないので注意が必要。
特に、アトピー性皮膚炎に関係するカンジダ菌は砂糖を好むといわれているので、治療に良いかもと大量摂取するのはNGです。
確かに、てんさい糖に含まれるラフィノースはアトピー性皮膚炎の症状を改善させるといわれています。
が!
アトピー症状の発現に関係しているカンジダ菌を抑える効果があることがわかっているとはいえ、大量摂取したのでは逆効果になる可能性もあるのです。
種類によって異なる性質を持つ砂糖。
その中でも、体を温める働きやオリゴ糖たっぷりといった特徴は、ダイエット時の食事にも向いてそうです。
ただ、あくまでも砂糖であることには変わりなし。
食事の栄養バランスを考えて適量を摂取し、摂りすぎないように気をつけないといけません。